梟の見下ろしたるパリー〜レ・ミゼラブル

アンソニー・ウォーロウ - Anthony Warlow

 レ・ミゼラブルCSRのアンジョルラスを聴いて(正確には、ソロアルバムの"Stars"を聴いて?)にわかファンになった Anthony Warlow のCD&DVD感想と紹介のページです。

Anthony Warlow:

 オーストラリアのミュージカルスター(オペラ歌手でもある)。オペラ歌手としてデビューし、ミュージカル分野では『ガイズ&ドールズ』『レ・ミゼラブル』『オペラ座の怪人』『マイ・フェア・レディ』『シークレット・ガーデン』『アニー』『ラ・マンチャの男』などで活躍。レミゼサイトで見かけた「七色の声」というのは当に相応しいと思います。詳しくは「もう少し詳しい紹介+余談」にて。

+ マークを押すと、曲目一覧または感想の続きを表示します。
※ 私が聴いたもののみなので、他の作品が気になった方は公式サイトへどうぞ。
(現在手に入るものは、いつの間にかかなり持っています……)
※ 作品の予備知識が少ない為、感想は勘違い度高いかもです。(笑)

CENTRE STAGE - Anthony Warlow - 1990

 ミュージカルナンバーが一杯のファーストアルバム。素晴らしいです。流石に若々しいですが、しかし若くない曲はちゃんと若くないところがまた凄い。ファントムの歌が聴ける貴重なCDでもあり、レミゼファンとしては "Bring Him Home" が嬉しい。その他にもいろいろなタイプの曲が聴けて飽きません。ちなみに写真が超若くて麗しい(笑)。

購入店: [HMV.au.com] 参考店: [Amazon.co.jp]
  1. Music Of The Night - Phantom Of The Opera
      彼は当時、世界で最年少のファントムだったそうです(その後もっと若い人が居たのかどうかは知らないのですが)。私が聴いたオリジナル・ロンドン・キャスト版とは歌詞が少し違います。この曲単独で言えば、後に聴いた THE MAIN EVENT 収録のコンサートライブ版の方がよりスキなんですが、でもこちらも非常に素晴らしく、最初の一フレーズから世界に引き込まれます。"I have brought you..." のところから入っているのが嬉しい。じっくり聴けば聴くほど好きな一曲で、ミュージカルナンバーの醍醐味を味わえます。(これをいきなり一曲目で聴かせてしまうこのアルバムの構成もスゴイ……)
  2. Easy To Love - Anything Goes
  3. Luck Be A Lady - Guys And Dolls
  4. Somewhere - West Side Story
  5. This Nearly Was Mine - South Pacific
  6. I Am What I Am - La Cage Aux Folles
      作品をよく知らないのですが、現代でいえばトランスジェンダー的なキャラクターの歌なのですよね。これを聴いて驚いたのは、まさに「老若男女」何でもこなせる七色の声……。曲調はアップテンポで(ドスの効かせぶりもスキだ)とても強い感じ、内容も一見前向き(?)だけれども、どこかもの悲しい曲という気が。
  7. Anthem - Chess
  8. Bring Him Home - Les Miserables
      やはり外せないレミゼ男性ソロの代表曲なのでしょう。素晴らしいです。やはりバルジャンの曲と思うと少々若々しい気はしますが、それにしてもバルジャン声になっていて、とても20代とは思えません。どちらかというと、神に毅然と向き合う印象。"If I die, let me die" が挑戦的な気がするのです(笑)。別に敬虔でないということはないんですが。続く "Let him live" はもの凄く優しくて、慈愛を感じます。ちなみに原キーですよ(否、他のソロアルバムを聴くと偶々か、下げてる人が多かったので。どちらが良いということではないですが)。最後の高音も、良い意味で非オペラティックに、とても柔らかくキメています。
  9. You're Nothing Without Me - City Of Angels
      ジャズっぽくてかつ面白い曲なんですが、作品知識が全くないもので、ブックレット(というか一枚紙だけど)にはちょっとだけ説明があるもののどういう場面なのかいまいち謎。一人二役のセルフ・デュエット(ハモってるし、本来は二人で歌う曲なの?)で、その演じ分けが面白い。つくづく器用な人です。
  10. The Impossible Dream - The Man Of La Mancha
      個人的に、昔からとても好きな音楽で嬉しい。これまた状況は詳しく知らないのですが、それらしく変貌してるのがすごい。もちろん歌は朗々として素晴らしいの一言。彼は実際に舞台でラ・マンチャの男を演じていたそうですが、この録音よりずっと後です。
  11. Johanna - Sweeney Todd
  12. The Colours Of My Life - Barnum
  13. Soliloquy - Carousel

ON THE BOARDS - Anthony Warlow - 1992

 ミュージカル&オペラナンバー。最初に聴いたソロアルバム。レミゼCSRで聴いたアンジョの雄々しい美声に、ジャベールファンの身としてはきっとこの人が "Stars" を歌ったら素晴らしいに違いない、と思ったのが、ハマリの第一歩。朗々たる美声と変幻自在な表現力がとにかく素晴らしい。壮大な曲、落ち着いたもの、コミカルな曲まで色々楽しめてとてもお気に入り。しかしこれを聴いた時はまさかあんなに可愛らしい(?)人だとは思わず(笑)

購入店: [Amazon.co.jp] 参考店: [HMV.au.com]
  1. Nothing Can Stop Me Now - Roar Of The Greasepaint - The Smell Of The Crowd
  2. Fate - Kismet
  3. If Ever I Would Leave You - Camlot
  4. Manhattan - The Garrick Gaieties
  5. Love Changes Everything - Aspects Of Love
     この曲とても好きです。キャラに合ってるのかどうかは知らないですが(ちょっと違う気がしてならない・笑)聴き応えがあります。素敵。
  6. I Am A Pirate King - Pirates Of Penzance
     喜劇曲。何だか凄いインパクトでどういうシチュエーションの曲かは不明ですが、一目惚れならぬ一聴惚れ! とりあえずある意味格好良いというか、可愛いというか、おかしい(面白いの意)。この感想だけでは意味不明ですがそんな一曲。
  7. I Won't Send Roses - Mack And Mabel
  8. Being Alive - Company
  9. Stand Up And Fight - Carmen Jones
     ビゼーの「カルメン」を現代版にアレンジしたミュージカルの曲らしいのですが、旋律は普通(?)です。そこは流石オペラ歌手、一聴惚れ曲その二です。実はこのアルバム中でも一、二を争うお気に入り。
  10. Stars - Les Misérables
     レミゼ(&ジャベール)ファン的に本命のStars! 期待を裏切らない理想的な一曲。思いっきりジャベールになってます。歌い方は同じオーストラリアキャストである、かのフィリップ・クワストのジャベールにやや似ています(やはり影響されたのでしょうか? というか実は声が結構似てるらしい)超ー格好いい。Sの発音(?)が好き。個人的には、彼はアンジョもいいけど断然ジャベ向きかと思います。あっでもマリウスもテナルディエも、勿論バルジャンも出来そう(笑)。しかしながらこのCDの時はかなりお若いので(29〜30歳? それでこの渋さは衝撃)、今ならもっと凄いStarsになるのでは、と思ったり。ジャベールやらないかなあー(笑)
  11. You Mustn't Kick It Around - Pal Joey
  12. Hello Little Girl - Into The Woods
     初めて聞く曲ですが、狼と赤ずきんちゃん(?)のような曲。個人的に二番目におかしい(おもしろい)というか怪しい曲。公式サイトで試聴できますが、なんでこれなの?(笑)
  13. Bui-Doi - Miss Saigon
     これも名曲系で好き。ミス・サイゴンは粗筋しか知らないので詳しくは何とも云えませんが、単純に音楽としては、オリジナル・キャスト盤よりも好みです(笑)。
  14. Were Thine That Special Face - Kiss Me,Kate
  15. On The Boards - Can Hieronymus Merkin Ever Forget Mercy Humppe And Find True Happiness

BACK IN THE SWING - Anthony Warlow - 1993

 ジャズ系のアルバム。個人的に疎いジャンルなので曲目自体に興味があったわけではないのですが、"Autumn Leaves" が聴きたかった。こうした音楽が好きな人たちは無論、初めて聴く人にも楽しんで欲しいというメッセージが素敵ー。エキサイトして聴く系(どんな……)ではないけれど彼の声のヒーリング効果と相まって和みます。"Night And Day" とかもスキ。関係ないけど、Skylark がファミレスでもバンドでもなくて一般名詞であることを初めて知る(笑)

購入店: [Amazon.co.jp] 参考店: [HMV.au.com]
  1. Desert Song (Blue Heaven)
  2. You Do Something To Me
  3. Don't Get Around Much Anymore
  4. Skylark
  5. Autumn Leaves
  6. Almost Like Being in Love/This Can't Be Love
  7. Smile
  8. Night And Day
  9. Moonglow/Picnic
  10. Stardust
  11. I've Got a Crush On You
  12. L.O.V.E.
  13. Laura
  14. Orange Coloured Sky
  15. Without A Song

MIDNIGHT DREAMING - Anthony Warlow - 1994

工事中 購入店: [HMV.au.com]
  1. All The Things You Are
  2. She Was Beautiful / Cavatina
  3. That's All
  4. What Are You Doing For The Rest Of Your Life?
  5. Anyone Can Whistle
  6. Who Can I Turn To?
  7. Unexpected Song
  8. Moon River
  9. Losing My Mind
  10. Smilin' Through
  11. If I Loved You
  12. I'll Be Seeing You

BEST OF ACT ONE - Anthony Warlow - 1996

 アンドリュー・ロイド・ウェバーのコンサートツアーの際に出されたらしいベスト盤。日本国内盤もあるものの、もう売っていないかも(中古CDで入手)。ということでコンピレーションCDなので曲自体の感想は他のCD参照でとりあえず紹介と余談のみ。

購入店: [中古CD] 参考店: [Amazon.co.jp] [HMV.au.com]

 もちろん良いんだけど、個人的には必ずしもベストとは言えず、もっと入れて欲しい曲があるのにーなどと思ってしまいます(笑)。日本盤は歌詞ブックレットに日本語で曲の説明があり(歌詞の訳ではない)、読んでいると "Lily's Eyes" はセルフデュエット曲とか書いてある。これはかのフィリップ・クワストとのデュエット曲ですよー("The Secret Garden"オーストラリアキャスト盤参照)幾ら声ジャンル似てるからって(笑)そしてプロフ紹介ではテノールとあるがバリトン歌手のはずである(多分。そしてこれは単なる形容詞かもしれない)。その他どうもいまいち信憑性の薄い解説付き。

  1. This Is The Moment
  2. Music Of The Night
  3. I've Got A Crush On You
  4. Unexpected Song
  5. Race You To The Top Of The Morning
  6. Bring Him Home
  7. Being Alive
  8. Soliloquy
  9. Desert Song (Blue Heaven)
  10. Love Changes Everything
  11. Who Can I Turn To?
  12. Anthem
  13. Lily's Eyes
  14. I'll Be Seeing You
  15. Without A Song

FACE THE MUSIC - Anthony Warlow - 2003

 ビッグバンド系。ベタなミュージカルorオペラ曲がスキな私にはちょっとピンと来ないジャンルであり、決して悪いわけではないがなんとなくのBGMと化している……ごめんなさい。ご本人はこういうのが好きらしく、この先このジャンルで行くのだろうかとちょっと不安(笑)

購入店: [HMV.au.com] 参考店: [Amazon.co.jp]
  1. Just In Time
  2. They Can't Take That Away From Me
  3. I'm Nobody's Baby
  4. More
  5. On The Road To Mandalay
  6. Call Me Irresponsible
  7. Little Girl
  8. Charade
  9. The Tender Trap
  10. Lover Come Back To Me
  11. The Girl From Ipanema
  12. Always
  13. Hello Dolly!
  14. Let's Face The Music And Dance

LES MISÉRABLES
The Complete Symphonic Recording
- 1988

 Role: Enjolras(アンジョルラス)

 「レ・ミゼラブル」コンプリート・シンフォニック・レコーディング。思えばこれを買った動機の半分くらいがレビューサイトで讃えられていたアンジョルラスを聴いてみたかったからでした。(半分は完全版でフィリップのジャベールを聴きたかった・笑)CD全体についてはレ・ミゼラブルページ内CSR感想をご覧ください。

購入店: [Amazon.co.jp]

 ちょうどジャベールが彼にとっての正義への信念のみに生きていたように(状況と信じるものは異なれども)アンジョルラスもまた、彼にとっての正義というものにある意味取り憑かれて生き、それによって命を奪われた人間であった、「花は剣を隠すに都合がよいのみだった」というように、ひたすらに彼にとっての正のみを見つめ、それに向かって情熱的に生きた闘士であるアンジョ。そういう役作りみたい。異存はないんですが、本人にはどうでもよくても背後に勝手に薔薇が咲いている、そんな感じが私にとってのアンジョで(笑)多分それって至極日本人的なイメージだとは思うんですが、それからするとちょっと全体的には雄々しすぎるわけです。あくまで、声がというわけじゃなくて、歌い方が。"ABC Cafe" 最後の "Let us take to the streets with no doubt in our hearts!" というところの "our hearts" とか結構理想のアンジョ声。でもほとんどこのタイプの歌い方のところがないので(細かいって)。

 そんなわけで、必ずしも私の理想のアンジョラスではないんですが、間違いなく聴いた中で一番素晴らしいアンジョルラスだとは思う。第一印象はとにかく安心感のある堂々たる指導者! という感じでしたが、それは緩急高低の激しい旋律の中にも常に完璧な音とリズムを備え、それでいて単に譜面どおりの音楽にしてしまわない様々な表情があるその結果で、聴けば聴くほどに発見があって素晴らしい。個人的に一番の聴き所は "One Day More" 。ここの素晴らしさは聴く度に時が止まります(大袈裟)。

The Complete Work
JEKYLL & HYDE the gothic musical thriller
- 1994
Anthony Warlow, Linda Eder, Carolee Carmello 他

 Role: Henry Jekyll / Edward Hyde(ヘンリー・ジキル/エドワード・ハイド)

 ミュージカル「ジキル&ハイド」のコンセプトレコーディング盤。舞台版にはない曲もあるようです。敢えて云えばこのページの中で最も好きな一枚(二枚組ですが)が、これ。友人に布教するなら私は確実にこれを選びます(笑)。とにかく皆に聴いて欲しい! ある意味では、これまでの人生で衝撃を受けたCDベスト3とかに入りそう。超お気に入り。

購入店: [Tower Recoards] 参考店: [Amazon.co.jp]

 舞台も見たことがなく、今のところ他のCDを聴いたこともないため比較しての感想ではないのですが(※ 後に幾つか他バージョンCDを聴き、舞台はDVDで観ましたがやっぱりこれがオススメ・笑)、とにかく強烈。Complete Work というだけあって、これのみでもかなり「ジキル&ハイド」の世界を味わえる感じ。ジキル/ハイドのまさに別人のような変化は絶句。ジキル博士の時の繊細でノーブルでちょっとか弱そうな(?)美声が好きか、ハイドの時のリスキーセクシーな迫力の低音が好きか、迷うところ。アンソニーの「切ない絶唱」系はなによりも素晴らしいと思うのですが、この作品ってそれ系満載……ときめきます。ある意味、肩の力を抜いては聴けませんが。ストーリーも、暗くて激しい、私好みっぽいです。これを聴く限りでは、原作を巧くベースに使いつつも、非常にベタにドラマティック(←賞賛)に全く違う話にしてあるなあという印象。そして、音楽が全編素晴らしいです。

 個人的には、有名な「This is the Moment」よりも他の曲の方がより好き。ジキル博士がハイドに変化してゆく「Transformation」には暫く茫然としました。「Alive」とかもかなりツボ。ジキルとハイドが対決する「Confrontation」、最初に聴いたときはちょっと不満もあったのですが(歌にではなく、編集に)、改めて聴いてみるとこれはもう、怖ろしく凄い曲です。しかしどうしてもあまりの演じ分けの凄まじさに、完全に分離して認識してしまいます……。

 娼婦ルーシーの、舞台でオリジナルキャストらしい、Linda Ederさん、この人は超凄い。声は深みがあって低音がセクシー。好みです(笑)。婚約者のリサ(Carolee Carmello)は、役柄的にはいまいち好みじゃないのですが、この人も良い感じ。その後の舞台ではなぜか名前が「エマ」と変わったらしく。私としては刷り込み現象で(笑)「リサ」がいいなあ。非常に重要なところで名前呼ばれるし、音的にサ行の方が切ない気がするんだけどな(色々変わっているらしいので、それも変わっているという可能性もありますが……)。あとアタソンがどうも脇役にされているのか、ちょっと印象は薄かったけれど、最後がとても切なくて好き。その他、英国ミステリーな「Murder, Murder!」など、アンサンブルの曲がこれまた素晴らしくてツボです。

 付属の歌詞のページが白と黒に分かれていて雰囲気が出てるのは良いのですが、全部大文字なのもあってちょっと読みづらいのが難点……。さらに欲を云えば「これはどういうシーン?」というのが多いのでト書きがあると良かったのですが。と云うか、それよりも日本語訳が欲しいところです(沈)。

 これは作品として凄く好きかも! と思いましたが、しかし個人的にはアンソニーのジキル/ハイドの齎すインパクトとときめき(笑)に負うところも大きく、他のCDを聴いてみたいようなみたくないような、悩むところです。このCDについては、いつかもっと詳しく語りたいところです。超お気に入り!

  1. Disc 1
  2. Prologue
  3. I Need To Know
  4. Facade
  5. Bitch, Bitch, Bitch
  6. The Engagement Party
  7. Possessed
  8. Take Me As I Am
  9. Lisa Carew
  10. Board of Governors
  11. Bring on the Men
  12. Lucy Meets Jekyll
  13. How Can I Continue On
  14. This is the Moment
  15. Transformation
  16. Lucy Meets Hyde
  17. Alive
  18. Streak of Madness
  19. His Work and Nothing More
  20. Sympathy-Tenderness
  21. Disc 2
  22. Someone Like You
  23. Mass
  24. Murder, Murder!
  25. Letting Go
  26. Reflections
  27. In His Eyes
  28. The World Has Gone Insane
  29. The Girls of the Night
  30. No One Knows Who I Am
  31. It's a Dangerous Game
  32. Once Upon a Dream - Lisa
  33. No One Must Ever Know
  34. A New Life
  35. Once Upon a Dream - Jekyll
  36. Confrontation
  37. The Wedding Reception

THE SECRET GARDEN
Hightlights from
the Australian Musical Production
- 1995
Anthony Warlow, Marina Prior, Philip Quast 他

 Role: Archibald Craven(アーチボルド・クレーヴン)

 F.H.バーネット「秘密の花園」をベースにしたミュージカルの、オーストラリアキャストのハイライト盤。ハイライト過ぎて、歌詞カードもないのでストーリーはよくわかりませんが(笑)音楽が美しくてかなりオススメ。曲数が少ないのが残念。その数曲と原作での推測イメージだけど、この役はなかなか私のツボを衝いております。因みにミュージカルのCDには珍しくジャケが可愛いです。ディスクも結構可愛い。

購入店: [Tower Recoards] 参考店: [HMV.au.com]
  1. Winter's On The Wing
     野性少年(……)ディコン (Tom Blair) のソロ。ケルティック? ジャンルはよくわからないのですが、ちょっとエキゾチックで好きです。この中で一番旋律が好きなのはこれかも。
  2. Race You To The Top Of The Morning
     アーチボルド。シチュエーション以前に、内容が全然わからないんですが(……)歌い方は神経質そうでかなりツボです。こう云う声が一番好きかも。
  3. Lily's Eyes
     アーチボルドとドクター・クレーヴン (Philip Quast) とのデュエット。これも状況が謎です。ドクターの立場もよくわからないし。まあそれはいいとして、耳に残る良い曲です。しかし個人的にはこの豪華キャスト具合の方がポイントです。やはり声はちょっと似ていると思います(レミゼでは思わなかったけれど)。きっと私はこういうタイプの声が好きなんでしょう(笑)。フィリップの出番はこの一曲だけでちょっと残念。この曲はアンソニーのベスト盤に収録されているようです。
  4. Wick
     ディコンと、原作の主人公メアリー (Samantha Fiddes) 。これから秘密の庭を蘇らせようという歌なのだろうか……メアリーの子役は、歌の巧さはいまいちですが雰囲気がかなり素敵。これも旋律がスキ。
  5. Come To My Garden
     アーチボルドの死んだ妻リリー (Maria Prior) と息子のコリン (Bart Ritchie)。澄んだ綺麗なソプラノで秘密の庭に導くリリーさんの幽霊(多分)がそこはかとなく怖くて美しい。個人的に、この音域の歌を好きになることは滅多にないのですが、これはかなりお気に入り。コリンの儚いボーイソプラノもなかなか綺麗です。
  6. Hold On
     召使のマーサ (Susan-ann Walker) 。状況はさっぱりわかりませんが、この人も良い声ー。
  7. Where In The World
     アーチボルド。リリーを失って絶望している曲のように思えるんですが、流れが謎だし如何せんストーリーが不明。短い曲ながら、個人的に大好きな悲痛に歌い上げ系。七色の声の中でもこのあたりが最大のツボ。
  8. How Could I Ever Know
     アーチボルドとリリーのデュエット。離別の曲のようです。幽霊として再会したけどまた去っていくとかそいういう感じでしょうか? なんかこう、切なくて護ってあげたい儚げな感じがかなりハマってます。……リリーじゃなくてアーチボルドのことです(笑)。そのせいか、リリー(の幽霊)は、声の印象としてはむしろ母性が強そうな、去ってゆくけど貴方の心の中にいるから許してね、みたいな若干上から見てる感じのような気が。哀しくてラブリー。

THE SPIRIT OF CHRISTMAS 2001 - 2001

 色々なアーティストがクリスマス曲を歌うチャリティCD……らしいのですが、残念ながらもう手に入らない模様。アンソニーは "O Holy Night" を歌っています。しかし! 実は現在公式サイトでこの曲が聴けます。のでその感想。

 もちろん歌は素晴らしく、しかしつっこみどころがない。耳慣れた音楽を彼の歌声で聴けるということで私は凄くときめくのですが、どちらかというとアンソニーの声が既に好きな人向け。もっと真の魅力を発揮するもの、彼にしか歌えないものというのは、よりディープでどろどろしたストーリー性のある音楽だと思うのです。何が言いたいかというと、アンソニーを知らない人に(オンラインにあるので)これだけを聴いて判断しないで欲しいということです。(笑)

Gilbert&Sullivan's
PATIENCE
- 1995
Dennis Olsen, Anthony Warlow, Christine Douglas 他

 DVD (Region1, NTSC, 130分)

 ※ 日本国内用(Region2)プレイヤーでは再生できません

 Role: Archibald Grosvenor(アーチボルド・グロヴナー)

 ギルバート&サリヴァンのオペレッタ。コミカルな諷刺歌劇です。役は自称、美の受託者(それとも評議員?)ナルシスト詩人アーチボルド。衣装からしてかなりぶっとんでいますが妙にキュートキャラ。下記にあらすじと感想をまとめてみましたが、パッケージの写真は普通になった後(笑)です。

購入店: [Amazon.co.jp]

 多分こんな話注:当然字幕などはないのでかなり間違っているかも……

 村の乙女たちは皆、唯美主義の詩人レジナルドに憧れて彼を取り巻いている。竜騎兵将校たちのプロポーズにも応えようとしない。しかしレジナルドは乳搾り女のペイシェンスを愛していた。ところがペイシェンスは恋をしたことがなく、むしろそんな自分を誇っている娘だった。しかし愛とは利他的(非利己的?)な感情だと教えられたことを切欠に、愛を知らない自分はなんと悪い人間だったのかと愕然とする。今すぐ誰かを愛さなければと思いこんでいるところへ、見知らぬ中世風のいでたちの青年がやってきて、突然彼女にプロポーズ。それは幼馴染みの美しい少年アーチボルドが成長した姿だった。彼は美しすぎるためにあらゆる女性に一目惚れされ困っていた。ペイシェンスはようやく愛を知るが、彼の申し出を受けることはできない。すべての女性たちに愛される完璧な青年を独占することは利己的だった。哀しみながら二人は分かれる。

 ペイシェンスにふられて傷心のレジナルドは、クジ引きで花嫁を決めることにした。そこに、利他的な愛を実行する義務感からペイシェンスが駆けつけた。レジナルドは喜んで受け入れる。そこへアーチボルドがやってきて、乙女たちは皆たちまちその虜になってしまった。アーチボルドが村にやってくるまで、自分こそが皆に愛されていたレジナルドは、彼の存在に迷惑し、彼に唯美的なファッションをやめさせようと企てる。一方で竜騎兵の将校たちは、乙女たちに気に入られるため、唯美的な(つもりの)ファッションに転向する。

 レジナルドにそそのかされたアーチボルドは唯美主義を捨て、ごく普通の青年になった。レジナルドは明るく田園詩的(?)に変身するが、乙女たちはアーチボルドに倣って唯美主義を捨ててしまった。さらにペイシェンスは完璧になったレジナルドを愛することは利己的で許されず、またしても彼はふられてしまう。普通になったアーチボルドはめでたくペイシェンスと結ばれ、竜騎兵将校たちは乙女たちとそれぞれ結ばれるが、一人レジナルドだけが花嫁を得ることが出来なかった。

 感想:

 オペラをよく知らないため的はずれっぽいですが……感覚的な感想を。歌は女性陣のインパクトが強烈(体格的にも)。ペイシェンス(Christine Douglas)のソプラノは流石の迫力ですが、個人的には乙女たちの一人(なの?)レディ・ジェーン(Heather Begg)がコントラルトを響かせていて素敵素敵。アーチボルドは、朗々たる美青年ヴォイスを発揮しているのはいいんですが、中世吟遊詩人風(?)の衣装がほんとになんとも云えません(笑)。妙ーなスタイルの長髪とマントにピンクのタイツが強烈で、天然ナルシストという濃いキャラクタがのわりに、なんだか爽やかに可愛いのは人徳なんでしょうか(笑)。(衣装はともかく)いつもにこにこキュートです(何か違う)。オペレッタなので彼得意の(と勝手に思っている)セクシーな囁きとかそういう表現こそ見られませんが、歌はとても素晴らしい! こちらはナチュラルに耽美なレジナルド(Dennis Olsen)との謎の絡み変なダンスも見られます。結構全体的に台詞が多め。ラストで「普通」になった後、いきなりハードボイルドキャラになっているその変身ぶりは流石です(笑)。口ずさめる綺麗で軽快な音楽も結構ツボで、基本的には喜劇が苦手な私でも充分楽しめました。

FLEDERMAUS

FLEDERMAUS - Anthony Warlow, Neil Kirkby 他 - 1997

 VHS(PAL) ※ 日本国内用(NTSC)デッキでは再生できません

 Role: Gabriel von Eisenstein(ガブリエル・フォン・アイゼンシュタイン)

 ヨハン・シュトラウス二世のオペレッタ「こうもり」。舞台を1930年代のニューヨークに置き換えた作品。(感想工事中)

 

購入店: [TV録画] 参考店: [HMV.au.com]
工事中……

THE MAIN EVENT - 1998
Olivia Newton-John, John Farnham, Anthony Warlow

 DVD(Region4, PAL, 159分)

 ※ 日本国内用(Region2, NTSC)プレイヤーでは再生できません

 1998年12月に行われた、オリヴィア・ニュートン=ジョン、ジョン・ファーナムとのジョイントコンサート。"The Main Event is pure magic."(紹介文より)。非常に見応えがあります。ジャケットのセンスは何とも言い難いものがありますが(笑)。曲目は下記、感想の下方に。

購入店: [HMV.au.com] 参考店: [Dress Circle]

 一番のお気に入りは『オペラ座の怪人』より「Music of the Night」。この曲とても好き。コンサート会場がその表現力のみで一瞬にして物語の世界になるのは驚き。この曲はソロアルバムでも聴きましたが、視覚的要素もあってか、こちらの方がもっと好き。手の動きが美しいー! ついでに睫毛が長い……。最後の "You alone can make my song take flight, Help me make the music of the night" というところが、とても孤独で純粋で切ない。支配的で狂気的とも言えるけれども、とても無垢な感じ。こんな哀しい曲だったとは。泣けます。知人にこのビデオを無理やり(笑)見せたところ、「何の変哲もないコンサート会場が一瞬にして怪人の隠れ家になり、蝋燭の灯が浮かび上がってくるよう」ということを言っていた。まさに何も無いところから舞台を作ってしまう、そんな一曲。しかし当たり前ながら、曲が終わるとぱっとアンソニーに戻って、妙ーに愛らしい笑顔をふりまきジョークを言ったりするそのギャップが面白い。ああ長い(感想が)。数曲挟んでの『ジキル&ハイド』より「This is the Moment」。これは、気のせいか妙にオーケストラが速過ぎるような……。しかしやっぱりこの曲なのね。個人的には『ジキル&ハイド』にはもっと真の名曲がいっぱいあるのに、と思います。確かに良い曲ではあるんだけど、ミュージカルナンバーならではという部分が少ないわりと無難な曲のように思えるので、Alive とかやってほしかったー(我儘)。しかし歌はもちろん素晴らしい。さっきまでエリックだったとは思えない変貌ぶり(でもジキル博士はもしかしてわりと素に近い?)。オープニングのメドレーでは「Phantom of the Opera」も聴けるのですが、かなりアレンジ版な上に部分的なので、フルで歌って欲しかったなあ……。

 さて全体的な感想としては。歌はもちろん素晴らしいんですが、総じて意外なハイテンションぶりが可愛い! まじめにお茶目な人という印象(笑)。ダンスやモノマネも披露。しかし全体的に、MCが何言ってるのか私にはなかなか聴き取れません(汗)。気のせいか、他の大御所お二方に年下として可愛がられている感じ(笑)。曲目的には、思わず一緒に口ずさめるフィナーレの「Don't You Know It's Magic」とか好き。初めて聴いた曲で、一番好きなのはアンコールの「You're The Voice」。これはジョン・ファーナムの曲? どこか魂の次元で懐かしい感じのする(どんな……)名曲。それから、ある意味では本編より面白い(笑)ボーナストラックの楽屋映像が美味しいです。正装姿のせいもあってかステージでは結構貫禄ある感じ(?)なのですが、楽屋は……な、なんて可愛いの!(←壊れ)何がスキかと言えばもちろん彼の表現力がスキなんだけど、しかし犯罪的にキュートな屈託のない微笑みもスキ。「可愛い」という表現の連発もおかしいかもしれませんが、しかし観れば解ります!(笑)

  1. Overture
  2. Age Of Reason
  3. Phantom Of The Opera
  4. A Little More Love
  5. Age Of Reason
  6. Prologue - Anthony Warlow
  7. Music Of The Night - Anthony Warlow
  8. What Kind Of Fool Am I/World On A String/I've Got You Under My Skin - Anthony Warlow
  9. This Is The Moment - Anthony Warlow
  10. Magic - Olivia Newton-John
  11. If You Love Me - Olivia Newton-John
  12. Precious Love - Olivia Newton-John
  13. Hopelessly Devoted To You - Olivia Newton-John
  14. That's Freedom - John Farnham
  15. And I Love Her - John Farnham
  16. Burn For You - John Farnham
  17. Everytime You Cry - John Farnham
  18. Have A Little Faith - John Farnham
  19. Don't Cry For Me Argentina - Olivia Newton-John
  20. Please Don't Ask Me - Olivia Newton-John & John Farnham
  21. You're The One That I Want - Olivia Newton-John & John Farnham
  22. Two Strong Hearts - Olivia Newton-John & John Farnham
  23. Not Gonna Give In To It - Olivia Newton-John & Anthony Warlow
  24. The Long And Winding Road - Olivia Newton-John & Anthony Warlow
  25. Country Roads - Olivia Newton-John & Anthony Warlow
  26. I Honestly Love You - Olivia Newton-John & Anthony Warlow
  27. Love Is A Gift - Olivia Newton-John & Anthony Warlow
  28. Help - John Farnham & Anthony Warlow
  29. That's Life/Bad Habits - John Farnham & Anthony Warlow
  30. Granada - John Farnham & Anthony Warlow
  31. You've Lost That Loving Feeling
  32. Summer Nights
  33. If Not For You
  34. Let Me Be There
  35. Touch Of Paradise
  36. Raindrops
  37. Banks Of The Ohio
  38. Jolene
  39. Hearts On Fire
  40. Don't You Know It's Magic
  41. You're The Voice - (Encore)
  42. Backstage at The Main Event - (Special Bonus)

◆もう少し詳しい紹介+余談

 注意:プロフィールは主にウェブサイトやCDブックレットなどによる情報、余談は個人的な見解です。情報源がほとんど英語なので私の理解力では信憑性が薄い(笑)です。間違いを発見したら教えてください。やや時代順。

  • 名前の読み方は「アンソニー・ウォーロウ」が近いと思う。結構珍しい苗字らしく、検索しやすい(笑)。後に日本では「アンソニー・ワーロウ」と表記されていることを知ったけど、どうも個人的にはしっくりこないのでこのサイト内では勝手に「ウォーロウ」と書いています。ついでに、レミゼCSR(の私が持っている版)の名前クレジットは誤植のようで Warlowe となっているんだけど。ついでに "Anthony" という人名の語源を調べたらラテン語で「測り知れない」の意という説があるそうで、なんだか良いかも。
  • 出身地はオーストラリア・ウーロンゴン、1961年11月18日生まれ。11月18日はミッキーマウスの誕生日(関係ないが)。蠍座ですね。
  • 19歳で『真夏の夜の夢』の舞台でオペラ歌手としてデビュー。出演作品は『魔笛』『ラ・ボエーム』『トスカ』『オセロ』『ホフマン物語』『ロミオとジュリエット』『ドン・ジョヴァンニ』など。オペラ的にはバリトン歌手。24歳でミュージカルにも出演するようになり、『ガイズ&ドールズ』で成功を収める。『レ・ミゼラブル』オーストラリア公演でアンジョルラスを演じ、その後の国際キャストレコーディングにも抜擢される。
  • 28歳にして『オペラ座の怪人』オーストラリア初演のファントム役を務める。CDがないのが残念! 当初はラウル役の筈だったが、演出家ハロルド・プリンスとプロデューサーのキャメロン・マッキントッシュによって抜擢された。ファントムで大成功を収め、"Advance Australia Award" などを受賞。
  • 『オペラ座の怪人』の成功の後、『ジーザス・クライスト・スーパースター』にピラト役で出演することになっていたようだが、癌(リンパ腫)に倒れる。それを克服し、カムバック後にリリースされたアルバムが "Back in the Swing"。このレコーディング中は化学療法を続けていたらしい。次いで行われたコンサートツアーはソールドアウトし、次の舞台は『マイ・フェア・レディ』でヒギンズ教授を演じた。
  • ちなみに、上記事情により髪がなくなってしまったとのこと、むやみに禿げとか言わないで。
  • 奥さんと娘さんがいる。超・家族思いの旦那様/お父様のようで、彼の活動の原動力らしい。彼のソロアルバムにはよくフィービー(娘の名前)に捧ぐと書かれている。超似てる(顔が)
  • ギルバート&サリヴァンのオペレッタ『ペイシェンス』でオペラ界に復帰。ミュージカルでは『シークレット・ガーデン』でアーチボルド・クレーヴン役を務める。CDが超一押しの『ジキル&ハイド』はコンセプト・キャストで、ステージでは演じていない。
  • 96年にアンドリュー・ロイド・ウェバーの各国コンサートツアーでサラ・ブライトマンと共演。日本でもソロでこのツアー公演が行われたらしい。当時の人が羨ましい(笑)。
  • その後再び『マイ・フェア・レディ』、オペラではヨハン・シュトラウス二世の『こうもり』に出演。『グリース』のオーストラリアツアーの際にリリースしたCDの売上はシドニー・キャンサー・センター(正しい日本語訳不明)などに寄贈されている。
  • 98年にオリヴィア・ニュートン=ジョン、ジョン・ファーナムというオーストラリアのトップスターとのコンサート "The Main Event" を行う。また、オーストラリア白血病財団(これも正しい日本語訳不明)の国内大使となる。オーストラリア人間国宝(!)に認定される。
  • その後再びオペラ『魔笛』、ミュージカルでは『アニー』『ラ・マンチャの男』などに出演。『アニー』では彼のために "Why Should I Change a Thing" という新曲が書かれたらしい。
  • 04年にはギルバート&サリヴァンの和風(というべきか)喜歌劇『ミカド』に出演。役は死刑執行長官ココ。
  • 最終更新:2003/01/29

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